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Seminer

第29回 統合療法コンベンション 元気に健康に生きるための医療と食事、生活の基準を学ぶ

いま日本では、現代病に悩む人が増え続けています。中でもがんやアレルギー、糖尿病、精神疾患などはここ数十年で激増しており、今や日本人のほとんどが何かしらの疾患や症状を抱えていると言われています。もし自分や家族、身近な人が病に直面したら、どのような治療を選択するか。もっと言えば、未然に防ぐことができるとしたら…。 11月4日(土)・5日(日)に開催する「第29回 統合療法コンベンション」では、「元気に健康に生きる」をテーマに医療と食事、生活に関する身近な情報をお届けします。

日本は“不健康”長寿国

 日本は長寿国である一方で、寝たきりの老人が世界で最も多いと言われていることをご存知でしょうか?2020年の介護保険事業状況報告(厚生労働省)によると、施設に入所しているいわゆる“寝たきり”の老人は、およそ300万人とされ、施設外の人を含めればさらに多くの人が同じような生活を送っています。高齢化が進んでいるとはいえ、これほど寝たきりの老人がいる国は日本だけと言われています。

 さらに近年では、子どもの発達障害や若者の精神疾患なども急激に増えています。日本は精神科病棟も非常に多い国で、精神科の病床だけでも33万8000床にのぼります。OECD加盟国の中で人口1000人あたりの精神科ベッド数は、日本が2.6床で断トツの1位。2位のベルギー(1.4床)とはダブルスコアに近い差があります。

 ここ数年で次々に誕生した新薬や、高度な医療技術の発達は、日本の医療の進歩はもちろん、延命治療や終末医療にも大いに貢献しています。しかし、現代医療はあくまで症状を取り除くことが優先され、必ずしも根本的な解決策を提案したり、健康を提供してくれるとは限りません。

 今回のコンベンションに登壇する米田倫康先生は、そんな現代医療の盲点に切り込みます。「精神科患者600万人 精神疾患・発達障害診断はなぜ急増したのか!」と題して、今の日本でなぜこれほどまでに病人が増えているのかを分かりやすく解説します。

日本の食べ物は安全?

 医療の力で一時的に回復したとしても、病気になった原因にアクセスしなければ、再発リスクは避けられません。もちろん原因は「治療」ではなく「病気になる前段階のその人の食事や生活、環境」にまで遡る必要があります。
 特に現代の食環境は劣悪で、食品添加物や農薬、抗生物質を使用した魚や肉など、あらゆる食品に有害物質が含まれています。近年では遺伝子組み換えなど、原料自体が汚染されているケースもあるため、ますます安全な食品選びに戸惑います。

 例えば、私たちが普段何気なく摂取している小麦粉。そこに発がん性物質が入っていると言われたら驚くのではないでしょうか。

 しかし実際、日本で消費されている輸入小麦には「グリホサート」と呼ばれる農薬が検出されます。グリホサートは、発がん性のみならず、環境ホルモン作用があり、出生異常や自閉症スペクトラム障害になるリスクを高めることが示されています。(イギリス医学誌BMJ2019年3月20日)農林水産省の調査によると、2013年以降に日本が輸入したアメリカ産とカナダ産のなんと90%以上の小麦からグリホサートが検出されています。

 EUでは「Farm to Fork」という食料生産についての戦略を公表し「農薬を2030年までに半減、有機農業面積を耕地の25%にする」としています。日本の有機農業面積は世界の下位で、わずか0.5%(2018年)です。日本の食材は安全だというイメージがありますが、実際は世界でもかなり遅れをとっているのが現状です。

 今回のコンベンションでは、このような日本の食環境や栄養問題などについても多く取り上げられます。「食の劣化」をテーマに今回初登壇する安田節子先生(NPO法人日本有機農業研究会理事 )の講演は、食意識の高い人必聴です。

がんは死の病ではない

 統合療法コンベンションは、標準治療だけではない、がんについての予防法から治療法まで、一般の人でも学べる日本では数少ない機会の場です。日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんになると言われている今、がんについて一人ひとりが最低限の知識を持つことが大切と言えます。

 例えば、野菜や海藻といったアルカリ性食品を多く摂ると、がん細胞が増えやすい体内環境(酸性)から、がんが住みにくい環境(アルカリ性)に変化します。もちろん、がんのエサとなる糖質や体内環境を酸性に傾ける塩分の多い食品などにも注意が必要ですが、食生活を改善し、効果的な治療を行えば、進行したがんでも増殖を抑えることができます。アルカリ化療法を実践する、からすま和田クリニック院長 和田洋巳先生は、今回の講演でステージ4のがん患者の劇的な回復例を取り上げます。

 他にも糖尿病や不妊症、感染症などについて、納得して取り組める安全な治療法、そして予防法を総勢10名の医師や専門家がわかりやすく解説します。「健康に生きるために必要な情報を、一人でも多くの方に届けたい」というシンプルな思いを掲げ、28年前にスタートしたのがこのコンベンションです。今回もオンラインで全国どこからでも視聴が可能です。自分の健康、家族の健康を確かなものにしたい人は、ぜひ一度参加することをおすすめします。

統合療法コンベンション 前回の参加者の声

ガンに対する恐怖心がうすらぎました。もっともっと多くの方たちが参加できるといいなと思いました。

感動の連続でした。がん患者2年目として勇気が出ました。

どの先生方の講演もとても内容がよく今までの自分の心の持ち方が変わりそう。明るい未来が見えてきたような1日でした。有難うございます。代替医療の効能がもっと広がるといいです。

私は看護師として働いた経験があり西洋医学の現場にも居ました。現在いろいろなお客様の施術を行っていますが、癌の患者さん(リンパ浮腫)やうつの患者さんをはじめとして、西洋医学だけでなく、代替療法の効果を実感しています。

Topics 2023年11月号PDF