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Seminer

子ども達の未来を守る発達障害の正しい理解

ボタラヴィ23年3月Topics

統合療法の普及を図る「NPO法人がんコントロール協会」が今年春、新たなコンベンションを開催します。イベントのテーマは「子どもの心と身体の発育と成長」について。近年増え続けている発達障害や精神疾患について正しい理解を得ること、そして様々な治療があることを多くの人に知ってほしい。その機会の場となるのがこのコンベンションです。本誌では登壇者の講演内容と見どころについて紹介します。

発達障害の現状

少子化が進行する一方で、発達障害と診断される子どもが増えています。2022年12月に文部科学省が発表した調査結果によると「通常学級に在籍する小中学生の8.8%に発達障害の可能性がある」ことが明らかになっています。さらに2010年度と2019年度の発達障害の発症率を比べると小児で2.7倍、青年で2.5倍に増加していることも報告されています。(信州大学精神医学教室准教授 篠山大明氏らの研究グループの研究データ)
発達障害は複数の症状を併せ持つことが多く、原因を特定することが難しいため、効果的な治療法が確立されていないのが現状です。発達障害の中には、自閉症スペクトラム、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD) などが含まれており、同じ診断名でも特性の現れ方が一人ひとり違います。それらを一括りに発達障害と呼んでいるため、クリニックや主治医によって診断名や治療法、処方薬が異なるケースも少なくありません。
実際に、難聴である少女が発達障害の誤診を受け、小学5年生まで特別学級に通っていたという事例も報告されています。
科学的な原因が特定されていないからこそ、まず医療の現状や正しい知識を得ることが患者や家族にとって重要であると言えます。

発達支援と栄養問題

4月15日(土)に開催される「こどもの心と身体の健康コンベンション」では、発達障害の現状と考え方、効果的な治療法について学ぶことができます。今回は、子どもの発育や健康のサポート、児童精神科などの分野で活躍する5名の講師(医師や専門家)が集まります。
初めに登壇するのは、昨年11月のコンベンションで話題となった米田倫康先生です。精神医療の実態について啓発活動を行う米田先生は「副作用の危険性がある治療よりもまず、栄養問題などの身体的な治療が先である」と示します。今回は「児童精神科医は子どもの味方か」をテーマに、精神科の標準治療の矛盾や医療と社会の関係性に迫ります。
続いての講演は、子どもの発達支援に携わる茂木厚子先生です。発達支援アドバイザー、自閉症スペクトラム支援士である茂木先生は、発達が気になる子どもたちを対象とした早期介入セラピー(症状の進行に応じた治療)を実践するとともに、「親支援」の重要性を訴えています。
今回の講演では、自身が行うセラピーをはじめ、発達障害やその可能性がある子どもに対する支援活動の内容について語ります。
発達障害は、神経伝達物質の機能低下やホルモンバランスの影響が大きく関わっているとされています。それらの働きと密接に関わっているのが「栄養」です。
午後の部に登場するがんコントロール協会 理事長の森山晃嗣は、食や栄養の観点から脳や神経の働きについて解説。子どもの発育と成長に関わる栄養の重要性について講演する予定です。

心と身体を診る医療

統合医療の世界では患者の身体だけではなく、心や精神を含めた全体性を診る「ホリスティク医療」を取り入れるドクターが数多くいます。最後のブロックに登場する山本百合子先生もその一人です。すみれが丘ひだまりクリニック院長である山本先生は、現代医学だけでなく伝統医学や代替療法、人の身体や心、精神性、生き方を診る「アントロポゾフィー医学」を専門とし、幅広い視点から一人ひとりに合った治療法を提案します。教育関係者と連携し発達支援などのプログラムなどを提供する山本先生の講演は、子どもの悩みを抱える親や子育てをする人には必聴の内容となるでしょう。
最後を締めくくるのは、健康保険七合診療所 所長の本間真二郎先生です。本間先生は「自然から離れた日常生活が多くの病気の原因」との考えを持ち、生活習慣の改善による病気の予防・治療に重点をおいています。今回は「自然に沿った暮らしの提案」と題して、子どもの健康に関わる毎日の生活、自然派の子育て・育児など、自身のクリニックで提供する自然療法について解説します。
今回のコンベンションは、会場参加に加えてオンラインでのLIVE配信(アーカイブあり)が予定されています。患者を第一に考える医療だからこそ、安全で効果的な治療法が見つかる。
子どもたちの健康と未来を守るために活動する医師や専門家の声をぜひ聞いてください。

出典 https://medical.jiji.com/news/54532 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE0891U0Y2A201C2000000/

「こどもの心と身体の健康コンベンション」ご案内

日本教育会館×LIVE配信

※LIVE配信は「teket」にて1ヶ月間アーカイブを視聴できます。がんコントロール協会会員サイトではご視聴いただけません。

参加費
一般:10,000円(税込)/本会員:6,000円(税込)
準会員:7,000円(税込)
●本会員:がんコントロール協会会員
●準会員:ボタニック・ラボラトリー会員、生活科学研究会会員、日本ホリスティック協会会員
お申込み方法
会場参加チケット、LIVE配信視聴チケットは「teket」よりお申込みいただけます。

Topics 2023年3月号PDF