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Seminer

アトピー性皮膚炎は、食事と栄養をチェック。

埼玉県出身の60代の女性・Mさんは、今から5年前に長野県に移住しました。「水と空気と自然がきれい」なことが移住を決めた大きな理由ですが、40代の頃にご主人を事故で亡くされており「子どもたちのためにも、自分が健康で長生きしないといけない」と、健康や食生活などに人一倍気を使ってきました。

異色なのは、40歳を過ぎてから看護学校に通って資格を取り、50歳を過ぎてからは鍼灸師の学校で勉強し、それぞれ国家資格を取得されていることです。看護師として病院で働きながら、家に帰れば家事や育児をせっせとこなす。どんなに忙しい時でも「子供たちには自分で料理を作って食べさせた」そうです。

栄養の重要性をわかっていたMさんは、病院に勤務していた当時、高血圧や糖尿病などに悩む患者さんが「薬を飲んでもなかなか良くならない」姿を目にするたびに、日頃の食事や栄養の重要性を痛感したといいます。

Mさんには3人の息子さんがいます。それぞれ独立して首都圏で暮らしていますが、そのうちの三男さんが、2020年の夏、Mさんの住む長野県に引っ越してきました。住み慣れた都会を離れ、空気のきれいな環境のなかで新たな一歩を踏み出そうと思ったのでしょう。

ところが引っ越してほどなく、Mさんは久しぶりに会った三男さんの異変に驚きます。顔や首筋が、赤く腫れ上がり、しきりに痒みを訴えていたのです。三男さんは高校生の頃に、一時期アトピー性皮膚炎に悩まされたことがあります。それでも、成人してからは悪化することもなく普通に過ごせていたそうです。

一人暮らしでおそらくは、食事も不規則で、仕事のストレスや心労なども重なって症状に現れたのかもしれません。聞けば、お酒が好きで、ラーメンや出来合いの惣菜などで済ますことが多い食生活を送っていたとか。「これは栄養の問題だわ」と確信したMさんは、さっそく翌日から食生活を見直す一方、体に不足している栄養を徹底的に摂るように促します。

糖質を極力制限し、主には野菜や煮物、魚などに加え、ココナッツオイルやMCTオイルなど体に良い脂を使った料理を作って食べさせます。一方で、Mさん自身が愛用していたボタニック・ラボラトリーの製品を使って必要な栄養を徹底的に補充します。

その結果、三男さんの皮膚の症状は「1ヶ月もしないうちに治まった」といいます。ちなみに三男さんは、引っ越してすぐ近くの皮膚科に行き、薬を処方してもらったそうですが、Mさんの食事と栄養補充を続ける中「一週間ほどで体の調子が良くなって、薬はすべて処分した」との事です。

食事と栄養を見直すことでアトピーは改善する。Mさんも、三男さんもそう実感したのも束の間、今度は長男に異変が起こります。Mさんとボタニックとの出会い、そして三男と長男の二人の息子さんの経過については、次回お伝えいたします。(つづく)

私の栄養スイッチ 2022年10月号PDF