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Seminer

8歳の男児がケトン食で脳腫瘍にアプローチ

鹿児島県在住 Tさんの場合

50代のTさんには、今年8歳になる男の子がいます。息子さんに、病気の兆候が現れたのは2023年6月のことでした。最初は発熱があり、かかりつけ医で「新型コロナやインフルエンザではない」と言われ、安心したのも束の間、息子さんは「体に力が入らず、ぐったりした状態」が続きます。

そうこうするうちに息子さんは起き上がれない状態になってしまいます。異変を感じたTさんは、大きな病院で診察を受けたところ、医師から突然「悪性の脳腫瘍でステージ4。すぐに手術が必要」と告げられるのです。

まさに青天の霹靂でした。病名を聞いても最初は状況が飲み込めませんでした。しかし一刻の猶予もありません。息子さんは手術を受けるべく大学病院に入院。幸いにも手術は無事に成功し、術後に抗がん剤治療をすすめられます。

Tさんは、一度は治療を承諾します。しかし抗がん剤の副作用で息子さんを苦しませたなくないと、放射線治療のみ受け入れます。息子さんもさることながら、母であるTさんや家族の心配はいかばかりだったでしょう。

そしてTさんは、さらに大きな決断をします。術後は、放射線治療のほかには「医学的にできることが少ない」ことから、懇意にしている友人の勧めもあって「食事と栄養による体質転換で、状態の改善をめざそう」と考えます。

友人はボタニック・ラボラトリーの会員で、正常分子栄養学に基づく食と栄養の重要性を熱心に訴えます。森山晃嗣先生を紹介され、これまでの経緯を含めて相談し、直接指導を受けることになります。これがTさんには、大きな励みになりました。

そしてまず、息子さんの食事を「ケトン食」に切り替えます。病院食をケトン食にするのは容易ではありません。炭水化物を減らし、野菜とタンパク質を中心にしたメニューに切り替えました。タンパク質が足らない場合は卵や納豆を買ってきて補給し、デザートや果物は糖質が多い為一切食べさせませんでした。一方で、グリーンなどボタラボ製品による栄養補給も一緒に実践します。

2ヶ月後、息子さんは元気に走れるようになり無事に退院。自宅に戻ってもケトン食を続けました。幸い息子さんが通っていた学校もケトン食に協力をしてくれたので、手づくりの野菜スープや鶏肉、魚と卵、ココナッツオイルを持参。加えてグリーン、キャロット、ビタミンB、EPA、DHA、ミネラル、プロティンを毎日補給し、表で食べたもの・食べた時間をチェックしてくれました。

こうして手術から8ヶ月余り、息子さんはすっかり元気になりました。Tさんの愛情あふれる食事と徹底した栄養療法が、息子さんを重い病気から快方へ導いてくれたのです。

私の栄養スイッチ 2024年5月号PDF