10 月は少しずつ暑さが和らぎ身体が楽になってくる時期です。しかし脳梗塞や心筋梗塞といった血管系の病気が最も多く発症する月でもあるのです。その背景には、「血管のゴースト化」と「季節の変わり目の血液の変化」が関わっています。
血管のゴースト化とは、血管があるのに血液がほとんど流れなくなり、血管が機能しなくなる現象です。
毛細血管は直径わずか数マイクロメートルの細い血管で、全身の細胞に酸素と栄養を運ぶ通り道の役割を果たしています。しかし、高血圧、高血糖、脂質異常症、喫煙、運動不足、偏った食事などが原因で毛細血管がダメージを受け、血流がストップし、まるで存在しない「ゴースト」のような血管になってしまうのです。このゴースト化が進むと栄養や酸素が行き届かなくなり、冷えやむくみ、シワ、たるみ、白髪などの老化の加速のみならず、脳や心臓の血管トラブルといった深刻な不調につながります。
暑い夏が終わり涼しくなると、体が楽になるように感じますが、朝晩の寒暖差が出てくることによって血管に大きな負担がかかります。血管が収縮したり拡張したりしやすくなるため、血圧が大きく変動しやすく、血流が滞りやすい状態に。さらに血流に関わる栄養素や、水が補わ「血管のゴースト化」とは?季節の変わり目の血管と血液の変化れていないと血液がドロドロになり、血管内で血栓ができやすくなります。
このように季節の変わり目である秋は、私たちの血管が最も危険な状態にあるのです。
脳梗塞や心筋梗塞は、朝の起床1時間以内に最も多く発症します。これは睡眠中に水分が失われ、朝起きた時の血液が濃縮された状態になるからです。そのため、朝起きたらまずコップ1杯の水を飲むことが重要です。
また、血管のゴースト化を予防・改善するためには、野菜に含まれるファイトケミカルやビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化栄養素が欠かせません。EPA・DHAは血液をサラサラにし、血栓の予防に役立ちます。さらにマグネシウムは血管をゆるめ、血圧を安定させてくれます。そして血管を強くするタンパク質は、むくみ対策にも最適です。
季節の変わり目こそ、こうした栄養素を意識して取り入れることで、血管の若さと健康を守ることができるのです。
血管を守るための習慣を今すぐスタートしてくださいね!