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Seminer

“免疫のゆらぎ”とアレルギー対策

冬は気温も湿度もグッと下がる季節です。体への負担が大きく、免疫が揺らぎやすくなることで、感染症はもちろん、花粉症や鼻炎などのアレルギー症状も出やすくなります。今月は、冬になるとなぜ免疫がゆらぐのか、なぜアレルギーが悪化しやすいのか、そして今できる根本的な対策についてご紹介します。

冬はなぜ免疫がゆらぐのか?

冬に免疫がゆらぐ理由はいくつかありますが、まず挙げられるのが粘膜の乾燥です。鼻や喉の粘膜の潤いが失われると、 防御壁にひびが入ったような状態になり、 ウイルスや花粉などが侵入しやすくなります。

次に、寒さによる血流の悪化です。ウイルスを撃退する免疫細胞は血液によって全身に運ばれますが、血流が滞ると必要な場所に供給されにくくなり、免疫が十分に働けなくなります。

さらに、日照時間の減少による自律神経の乱れも原因の一つです。日光を浴びる時間が減ると、自律神経をコントロールするセロトニンの合成力が低下し、免疫機能がさらに不安定になります。その結果、感染症やアレルギーの発症リスクも高まります。

アレルギーは「免疫の暴走」

次にアレルギーが起こる仕組みにフォーカスしてみましょう。私たちの体は本来、 外から入る異物を敵かどうか冷静に判断する仕組みを備えています。この働きは、 免疫の指揮官と呼ばれる「T細胞のバランス」によって保たれています。T細胞には、外敵を攻撃するアクセル役のキラーT細胞とヘルパーT細胞、そしてその攻撃にブレーキをかけるTレグ細胞があります。アレルギーとは、免疫のゆらぎや自律神経の乱れによってTレグ細胞(ブレーキ)の働きが弱まり、アクセル側が優位になることで起こります。これは、アクセルだけ踏み続けているような状態であり、 本来無害である花粉や食べ物にまで過剰に反応してしまうのです。これこそが花粉症をはじめとしたアレルギー悪化の大きな要因です。

つまり、花粉症などのアレルギー対策は原因物質の問題だけではなく、身体の免疫状態そのものを整えることが重要なのです。

アレルギーは、対症療法ではなかなか改善しにくい不調の一つです。しかし、免疫の暴走を止める根本的な対策をとることで、症状の軽減につながります。この冬を元気に乗り切り、健やかな春を迎える準備をしていきましょう。

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