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Seminer

正常分子栄養学® vol.4 森山るみの栄養相談

熱中症は、体内の水分や塩分のバランスが崩れて体温の調節機能がうまく働かなくなることが原因でめまいや頭痛、吐き気、けいれんなどのさまざまな症状を引き起こします。一般的な予防法としてはこまめな水分補給やエアコンなどでの体温管理が挙げられます。正常分子栄養学®の観点からお伝えします。早めの熱中症対策をして夏に備えましょう!

今回のテーマは…熱中症対策

Q.暑さに弱くて、夏バテしてしまいます。熱中症が心配!

A.熱中症予防にはミネラルバランスが大切!

私たちの身体には、環境に合わせて体温や水分調節をする機能があります。これらの働きは自律神経が担っており、正常に機能させるためにはビタミンやミネラル、必須脂肪酸、タンパク質など様々な栄養素が必要です。中でも、カリウムやマグネシウムなどのミネラルは、熱中症予防には欠かせない栄養素です。

カリウムは細胞内液の浸透圧を調整し一定に保つ働きがあり、不足すると細胞の脱水状態を招きます。またマグネシウムは身体の表面から熱を逃す働きがあるため、体温調節に欠かせない栄養素。夏場は水分補給だけに意識が行きがちですが、汗と一緒に失われるミネラルをカバーすることを忘れてはいけません。ミネラルが摂れる食品の代表は、野菜や果物、海藻類、豆類です。たまに瞼がピクピクする方はマグネシウム不足ですよ!

また、スポーツドリンクには要注意。糖質が多く含まれているので、低血糖症に陥りやすくなります。過度な糖質の摂取による急激な血糖値の変化は、臓器や神経に大きな負担をかけます。その結果、めまいや頭痛、手足の震えといった熱中症に似たような低血糖症状を招き、さらには集中力や意欲の低下、うつ症状など精神面への悪影響も起こり得ます。日常的な水分補給は水を飲みましょう!

Q.夏の食事で気を付けることはありますか?

A.タンパク質を積極的に、貧血にも気を付けて!

糖質は控えめに、高タンパクな食事を心がけて。タンパク質は血液を増やし、体の隅々まで栄養を届け、熱を放出しやすくしてくれます。タンパク質は体の材料の基本。夏バテ予防や疲労回復にも効果が期待できます。貧血気味で鉄が不足している人も要注意です。ヘモグロビンには全身の細胞に酸素を運ぶ役割があるため、不足すると酸欠状態になり熱中症のリスクが高まります。鉄分は、レバーや赤み肉、マグロなどに含まれているので、熱中症予防のためにも日々の食事で意識的に摂りましょう!

ビタミンC

2016 年には、熱中症発症直後のマウスにビタミンC を投与すると劇的に改善したと発表された。

タンパク質

夏こそタンパク質を1 品追加!

冷えに注意

クーラーや冷たいもので夏こそ体は冷えています。冷えは万病の元。お風呂は浸かりましょう。

栄養としては…

ミネラル(カリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄)、タンパク質、植物栄養素、ビタミンCなど、普段から補給しておきましょう!

正常分子栄養学®を学べる講座へ!

弊社の「正常分子栄養学講座®」では、オーガニック野菜たっぷりの食事を実際に召し上がっていただきながら、健康的な食事の摂り方をお伝えしています。油の選び方や適量の摂取方法、糖質との付き合い方など、実践的な知識が学べます。ぜひお腹を空かせてご参加ください!参加者だけのキャンペーンもありますよ!

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