LINEアイコン
Youtubeアイコン
facebookアイコン
instagramアイコン
Seminer

新習慣をプラスしてメンタルを好調に!

現代社会ではうつ病や統合失調症、メンタルヘルス不調は身近な問題。その予防のためには何が必要なのか、ボタラボ顧問ドクター西脇先生にお伺いしました。

メンタルヘルス不調の大きな要因は対人ストレス

セロトニンやノルアドレナリンという神経伝達物質がバランスよく分泌されないと心が不安定になります。要因には、人間関係のストレスや食事など複合的な原因があります。東京都内で様々な心の不調の診療を行うハタイクリニックの院長・西脇俊二先生は、人間関係について「人とうまくやるコミュニケーション術」を身につければストレスも生じにくくなると言います。

その1つ目は「他人にも自分にも期待しない」こと。世の中は思い通りにはならないと割り切り、具体的な解決策を考えることです。まじめな人ほど自分を責め、他人にも完ぺきな行動を求める傾向があります。50〜60点でいいと思えれば、世界の見え方も変わるでしょう。

2つ目は、相手に「自分は大切にされている」と感じてもらうこと。相手の話を遮らず、まずは肯定すると、相手とのコミュニケーションも改善していくようになります。

糖質と甘いものの摂取がメンタルに影響を及ぼす

ストレスを溜めないことに加えて大切なのが食事のバランスです。中でも「糖質の摂りすぎ」に気をつけましょう。

糖質は白米やパン、パスタ、うどん、ラーメンなどの炭水化物、砂糖を含むスイーツなど甘いものに多く含まれています。これらを食べると血糖値が上昇し、脳内のドーパミンが低下して、だるくなったり、眠くなったり、メンタルヘルス不調の症状が出てくることがあります。さらに、慢性炎症やブレインフォグ(脳に霧がかかったように感じる記憶障害や集中力の低下)が起きやすくなり、うつや認知症にもつながる危険もあります。

おいしいものは「脂質+糖質」でできています。洋菓子には中毒性があるため、習慣化している人は要注意です。甘いものには果糖を含む果物も含まれます。

白夜が観測される北欧ではうつが多いという研究データがあるように、「光とうつ」には密接な関係があります。太陽光に含まれる黄色い光はセロトニンを増やし、抗うつ作用があるといわれます。光療法にも活用されているので、試してみるとよいでしょう。

Topics 2025年5月号PDF