LINEアイコン
Youtubeアイコン
facebookアイコン
instagramアイコン
Seminer

がん治療の権威が語る最先端のがん治療

2024年4月7日(日) に東京・九段会館にてDr. トニーの特別講演が開催されます。伝統医療を守りつつ最先端の治療を組み合わせた世界トップレベルの統合医療で、多くのがん患者を救っているDr.トニーが、今回の講演で語るメインテーマは「栄養」と「光療法」について。本誌では講演のポイントを紹介するとともに、世界中から患者が駆けつけるDr.トニーのがん治療メソッドの一旦に迫ります。

がんは死の宣告ではない

転移が進行したステージⅣのがんを、世界でもっとも治しているドクターがいるメキシコ・ティファナという街をご存知でしょうか? ステージⅣの乳がん患者の5年生存率はアメリカ平均で20%とされていますが、ティファナのクリニックでは、その3倍以上の75%という驚きのデータがあります( 補足1)。

この生存率の差は「通常医療」と「統合医療」の違いがそのまま現れていると言い換えることができます。一般的にがん治療における通常医療とは、現在日本でも行われている手術、放射線、抗がん剤のことを指します。対して統合医療とは、がんの腫瘍部分だけではなく、副作用のない治療を複数組み合わせることで、患者の身体全体を治療することを目的としています。

がん治療に焦点を当てたアメリカのトップジャーナルであるクリニカル・オンコロジー誌に2004年に掲載された分析研究によると「抗がん剤治療では成人のあらゆるがんの5年生存率をたったの2%程度しか引き上げられない」ことが明らかになっています( 補足2 )。抗がん剤治療が当たり前とされる現代日本では「がん=死」というイメージを簡単には払拭できませんが、統合医療の医師の多くは「がんは死の宣告ではない」と考えています。

Dr.トニーの統合医療

統合医療が普及するティファナでいま最も注目されているドクターの1人が、4月に特別講演で来日予定のアントニオ・ヒメネス医学博士( 通称Dr.トニー) です。Dr.トニー率いるH O P E 4 C A N C E RTREATMENT CENTERS(以下HOPE 4 CANCER)は世界でも有数の統合医療クリニックです。治療を受ける患者の65〜70%がステージⅢまたはIVの診断をすでに別のクリニックで受けていた、いわゆる難治性の高いがんの患者を中心に診療しています。 Dr.トニーはがんの回復において「副作用がない効果的な治療法」を選ぶことに重点を置いています。HOPE4 CANCER で実際に取り入れられているのは、音と光を使ってがん細胞だけにダメージを与え、同時に免疫システムも調整する「ソノフォトダイナミック」療法をはじめ、ビタミンCやレトリール、アミグダリンを使った療法、温熱療法、オゾン療法、IPT療法といった治療法で、症状や進行度合いなどを診て患者一人ひとりに合わせて最適な治療プログラムを提案します。

さらにDr.トニーは、治療の効果を最大限に高めること、そして退院後の生活の質を高いレベルで保ち続け、がんの再発防止や悪化を防ぐために欠かせない要素として「栄養補給」の重要性を訴えています。

がん治療の土台は栄養

「どんなサプリメントも、どんな治療も薬も、食べ物ほどの治癒効果はない」。そう考えるDr.トニーは、毎日の食事や栄養摂取をがん治療の土台と捉えています。ここで言う「食べ物」は、自然のもの、すなわちオーガニックの食材を指しています。米国医師会雑誌(Journalo f A m e r i c a n M e d i c a lAssociation) に2018年10月に掲載されたフランスの研究報告では「オーガニック食品の摂取頻度を増やすことが、がんのリスクを減少させる」ことが示されています( 補足3)。 食品の中でもDr.トニーは「抗がん作用のある栄養素を含み、身体の回復を助ける食べ物」として、生野菜、果物、木の実、種、良質な油、スプラウト(発芽した種子) などを重要視しています。一例として抗炎症作用が高いブロッコリー、キャベツ、ケール、ちんげん菜などのアブラナ科の野菜や、玉ねぎ、エシャロット、ニンニクなどのネギ科の野菜、植物栄養素を豊富に含み抗酸化作用がある緑の葉物野菜などを推奨しています。

4月に開催する特別講演では「栄養」の話だけではなく、最先端のがん治療である「光療法」についても徹底解説する予定です。日本ではここでしか聞けない貴重な講演会となるため、がんの方やそのご家族はもちろん、医療関係者の方はぜひご参加ください。

補足

  • 1)https://www.oasisofhope.com/cancer-survival-rates/
  • 2)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15630849/
  • 3)https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2707948
Topics 2024年4月号PDF